出版と流通

出版と流通
すでにご存じの方も多いかと思いますが念のためご説明を掲載しておきます。
単語・用語を正しく理解することが必要な選択をする第一歩につながります。
自費出版をするに当たってゴールをどこにするか、参考にしてみてください。

 

出版とは

出版(しゅっぱん、英語:publishing)とは、販売・頒布する目的で文書や図画を複製し、これを書籍や雑誌の形態で発行すること…
(Wikipediaより)

上記の通り販売・頒布する目的で書籍をつくることを出版と呼びます。
これは必ずしも書店で本が市販されることを想定したものではありません
書籍をつくって市販することを出版と呼ぶイメージをもつ人が多く、その意味で出版という言葉を使うことも多々あります。
一方、自分史をつくり、それをご自身で販売・譲渡される場合も自費出版、つまり出版に当たります。
 
書籍ができ上がってから、その書籍が書店に陳列されるまでの工程は「流通(物流)」の一部となります。

 

出版社とは

出版社(しゅっぱんしゃ)とは、書籍や雑誌などを発行し、広く読まれるために書店などの販売者に働きかけたり、広告宣伝を行い、国会図書館などの図書館に書誌的なデータを送り、知識などをパッケージ化して社会に届ける会社。
(Wikipediaより)

つまり、書籍をつくり、その書籍を広く普及させる会社を出版社と呼びます。
具体的には書籍の中身(情報)の充実と流通の充実(宣伝・広告など販売促進)に尽力する人たちです。
 
書籍の普及と出版社の利益が比例しますので、書籍の中身を選りすぐるのが本来の出版社の姿です。
そしてその書籍の存在自体を世間に知ってもらい、興味をもってもらうよう流通方法を画策します。

 

市販する場合のルール

書籍を市販する場合はISBNコードとJANコードを取得しなければなりません。
売り上げの管理等のための統一されたコードといえば実感がわくと思います。

ISBNコード

書店・ネット書店で書籍を市販する場合はISBNというコードの取得を求められます
しかし、出版する書籍すべてにISBNを付ける決まりはなく、例えばご自身の書籍をご本人が直接販売する場合はISBNは必要ありません

ISBN(アイエスビーエヌ、International Standard Book Number)は、世界共通で図書(書籍)を特定するための番号…
(Wikipediaより)

書店で売られているほとんどの書籍はISBNが付されており、このコードによって書籍が特定されます。
 
ISBNは「出版者記号」と呼ばれています。
個人でも取得可能ですが、費用・手続き・管理を考えれば出版社のISBNを使わせてもらい市販するのがベターです。
 
ちなみに、商品の主要構成部分が書籍ではないもの、例えばCDで勉強する英語教材などはISBN付与の対象ではありません。
また、製本されいない、書籍・雑誌の形態をとらない印刷物もISBNの対象ではありません。

JANコード

書籍の裏表紙にある2つのバーコード(=書籍JANコード)です。
ひとつ目のバーコードはISBNから生成されるため、書籍JANコードはISBNとセットで取得します。
書籍が非売品の場合は書籍JANコードは表記することができず、その他細かい決まりがいくつかあります。