業者にまるっと依頼するか、特定の工程をご自身で行うかによって、多少の違いがありますが概ね以下のような流れで進みます。
1.
原稿の準備
制作したい書籍の骨組みからつくっていきましょう。
コンセプトを明確に、構成(目次)を練り、ざっと文章を組み立てていきます。
写真やイラスト、グラフなどを掲載する場合は、イメージでよいので掲載する場所を記しておきましょう。
原稿の完成度は5割程度で大丈夫です。
この時点で原稿を完成させていても問題はありませんが、書籍の仕様・ご予算によってページ数やレイアウトが変わる可能性がありますので、全体像が見えてきた段階で次のステップ(業者の選択)に移りましょう。
原稿作成方法
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原稿はパソコンでつくる
手書きの原稿を業者に渡すとテキスト入力代や原稿整理料金が発生します。
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ワード文書が望ましい
原稿は Microsoft Word が一般的でよいと思います。
書籍が文字のみで構成される場合はメモ帳などテキストエディタでも大丈夫です。 -
見出しが分かるように
見出しや小見出し(章節項など)は、本文と異なる字体(=文字スタイル)となるので明確にしておきましょう。ワード文書であれば、見出し扱いの部分を太字にしたり、フォントサイズを大きくしておくとよいでしょう。
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画像はオリジナルを用意
印刷物に使用する画像は、実際に貼り込むサイズに対して300dpi以上のデータが望ましいです。デジカメなどで撮影した元データを用意すればまず大丈夫です。
ワード文書に貼り込んだ場合でもオリジナル画像はフォルダにまとめておきましょう。
2.
業者の選択
相談・見積り
原稿の骨組みができてくると書籍完成時のページ数がみえてきます。
予想されるページ数、書籍のサイズ・表紙や中身の材質などご希望の仕様を業者に伝え、見積りと予算を照らし合わせて業者を選びましょう。
(当社ももちろん)業者によってサンプルを見せてもらえたりアドバイスをもらえる場合もありますので、3社前後に相談し、見積りをもらって検討されることをおすすめいたします。
契約・支払い
業者が決定したら依頼・契約です。
契約書はしっかり目を通し、疑問点が残らないようにしましょう。
料金は全額前払い、または一部(半額程度)を着手金として前払いし、残りは制作を終えた段階、または、書籍(現物)ができあがった時にお支払いとなるケースがほとんどです。
(販売を委託する場合は、販売実績に応じて年に1~2回にわけて出版社から作者さまへお支払いとなります。)
3.
原稿完成・データ制作
業者に編集サービスを依頼する場合は、この段階からの原稿作成はプロの編集者と二人三脚となります。
原稿が完成したら印刷用データの制作です。
印刷用データ制作(=DTPオペレーション)を業者に依頼する場合、1週間~1カ月で制作が完了します。
デザインも依頼する場合は先にデザインの決定が必要となるため、プラス2~3週間を要します。
印刷用データ作成方法
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ページレイアウトソフトの使用が望ましい
書籍の制作は Adobe InDesign を使用するのが一般的です。
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印刷用PDFを書き出す
データの制作が完了したら印刷用PDFを書き出して印刷にまわします。
ファイル形式やフォントの扱い、画像解像度などのルールがありますので、事前リサーチを忘れないようにしましょう。 -
ワード文書のまま印刷をしたい場合
最近はワード文書などをそのまま印刷・製本する印刷会社もあります。対応可能かどうかは事前に印刷会社などに問い合わせ、詳細な環境(OS、バージョン、フォントなど)や注意事項を確認しておきましょう。
4.
校正
完成した印刷用データのPDFまたは出力紙をもとに、ご自身で確認作業(=校正)を行います。
校正
決定されたデザイン通りに各ページが作られているかチェックすること。
印刷物は一度刷り上がると取り返しがつきませんので、誤字・脱字がないかも含め、細心の注意をはらって隅々までご確認ください。
当社ではデザイン変更のご要望は何度でも対応いたしますので、修正・変更すべき点は遠慮なくお申し付けください。
お客さまの納得する最良の一冊となるよう、誠意をもってサポートいたします。
なお、この時点で原稿(掲載情報)に変更がある場合や、原稿の変更に伴うデザイン変更を要する場合は別途料金が発生する場合がございます。
あらかじめご了承ください。
5.
印刷・製本
校正が完了することを「校了」と呼びます。
校了となれば後は印刷です。
写真集や画集など画像の色味・発色が重要な書籍の場合、本刷りの前に、実際の印刷機で色を確認・調整する作業(=色校)が入ります。
印刷・製本は約2~4週間で完了します。
これで書籍完成です。
6.
市販・流通
書籍を市販する場合は ISBN コードを取得します。
最近では流通形態が増え、全国の書店への流通が可能なタイプ、ネット販売のみを行うタイプ、販売をアマゾンに限定するタイプなどが選べます。
それぞれにおいて部数や手数料が異なりますので、 お客さまに適した流通方法をご検討ください。
7.
売り上げのお支払い
8.