この前のデザイナーブームという記事に引き続き、約10年前にデザイナー人口が増大した原因を検討します。
原因はやっぱコレでしょ、と言わんばかりのMacintoshの登場ですよね。
もう少し限定するとiMacの誕生です。
画像引用元:https://www.flickr.com/photos/krollian/3705826490/
なつかしいですねぇぇ。
1998年に発売された初代iMacです。
それまでのパソコンというものは見るからに『THE 事務機器』という見た目でしたし、値段的にも一家に一台という時代でもありませんでした。
「パソコンて便利よね~。職場でよく使うの。でも家には要らないわ」
という感じの頃です。
そんな時に誕生・発売されたのがiMac。
爆発的な人気でした。
「これなら家に置いてもいい! いや、家に置きたい!」
という感じにね。
そして美術・デザイン系の職業の人や学生は、当時イラストレーターやフォトショップを筆頭とするAdobeソフトと相性が良いiMacをこぞって購入しました。
その種の職業でなくてもiMacを購入する人はAdobeソフトも一緒に購入し、画像加工などクリエイティブ作業を楽しむ人が増えました。
(この頃からApple製品は全体的に見た目もかっこよくなってくるので、上位機種のPower Mac G3を買う人も多かったですね。)
結果、Adobeソフトを扱える人口が増え、デザイナーとして活動を始める人やデザインを学び始める人が増大し、その数年後にデザイナー職への就職活動を開始する人が増えたわけです。
他にもデザイナー人口が増えた原因はあると思いますが当時のiMac人気はとにかくすごかったですから、割合的に一番の原因と言っても過言じゃないと思います。
でもiMacの世間に及ぼす影響を考えればデザイナー人口増加という結果は微々たるものかもしれません。
iMacの人気っぷりはパソコン自体の普及の根源ともなってましたし、USBが普及する原因となりました。
iBookによって無線LANが広がりiPodによってMP3が広がるなど、Appleの新製品は時代を作っていると言えますね。
すばらしい限りです。