紙書籍と電子書籍のどちらを購入しようか迷うことが多々あります。
考え方は人それぞれではありますが自分の中で1つルールをつくっておくと少しラクになるかもしれません。
この記事の内容は筆者の個人的価値観に基づくものではありますが、みなさまのルールづくりの参考となれば光栄です。
とりあえず結論
好きなものなら実物(紙書籍)を持つべし。
※筆者の価値観です。
本を欲しいと思う場合にはいくつかの段階があると思います。
- 読んでみたい
立ち読みレベル。 - 面白いことがほぼ確実だから読みたい
立ち読みで気に入ったとか、続編、以前読んだことがあり面白い本だということを認識しているなど、自分にとってお金をだす価値のあるレベル。 - 手元においておきたい
購入後何回か読み直すことが予想されるレベル。
筆者はレベル3の本は紙書籍で購入します。
レベル2の時はその書籍の状況に応じて、電子書籍購入・紙書籍購入・紙書籍レンタルのいずれかを採ります。
レベル1の電子書籍は購入せず、紙書籍購入・紙書籍レンタルのいずれかを採ります。
そう考える理由を説いていきましょう。
紙書籍のメリット・デメリット
紙書籍のメリット
内容的に紙書籍にあって電子書籍にはないものがあります。
※電子書籍によって異なります。
裏表紙
裏表紙にはその書籍の概要、簡単なあらすじ、作者の紹介などが掲載されている場合があります。
マンガであれば裏表紙のイラストも作者が描きますし、それ自体が各巻を通じてストーリーになっている場合もあります。
帯
基本的には広告で、その書籍の販売時期に応じて内容が異なります。
(最初は作品紹介や著名人の感想など、その後「映画化」「100万部突破」などなど)
カバーの折り返し
作者の描いたイラスト等とともに作者から読者に向けたメッセージが掲載されている場合があります。
その他、作者紹介や書籍の概要が掲載されている場合もあります。
本体の表紙・裏表紙
表紙カバーと同じものがモノクロで刷られた状態のものや、タイトルや作者名など必要最低限のものが掲載されているだけのシンプルなものがほとんどですが、違うものもあります。
背表紙
背表紙にもオリジナルのイラストがあったり、背表紙のイラストが全巻で1つの絵になるものもあります。
紙書籍のデメリット
場所をとる
本棚とか収納場所は考えなければなりません。
収納方法によって次項の劣化の原因にもなりますので注意も必要です。
劣化する
キズ・シミ・やぶれ・日焼けなど読んでいれば少なからず使用感はでてきてしまいます。
電子書籍のメリット・デメリット
電子書籍のメリット
収納スペース不要
タブレットやスマホなど1台あればそのメモリー容量が許すかぎりの電子書籍を保存できます。
最近はメモリーが大容量化しているので数千~数万冊もの書籍を持ち歩くことが可能です。
劣化しない
印刷物のように汚れたり破れたりする心配は全くありません。
時・場所を選ばず購入でき、即読める
ネット環境にさえいれば何時にどこにいても電子書籍の購入ができ、すぐに読むことができます。
電子書籍のデメリット
電子書店(アプリ)でしか読めない
電子書籍は購入した電子書店、またはその電子書店の提供するアプリでしか読むことができません。
Amazon・Yahoo!・楽天・hontoなど、複数の電子書店でそれぞれ電子書籍を購入しても、それらを1か所にまとめることができません。
発売日が遅い
書籍によっては紙書籍にくらべ発売日が遅いものもあるようです。
処分権限が不完全
電子書籍は友人に貸す、もう読まない本を譲る・売る、という再利用ができません。
アプリによっては購入した電子書籍を削除・非表示にすることさえできない場合もあります。
つまるところ
電子書籍は電子書店に依存
電子書籍は返却期限のないレンタルのようなものであると筆者は感じております。
なので電子書籍を気軽には買いません。
立ち読み欲程度で電子書籍を購入してしまうと、面白くなかったとき購入額全額を損した気分になるのです…
そして、電子書籍を購入する場合はどの店舗で購入するかを考えなければなりません。
1店舗にしぼるのが理想的ですが、電子書店によってお得に買える優待期間があるので2~3店舗を使いわけても良いでしょう。
書籍の種類によって電子書店をわける人もいるようです。
大事なものはお手元に
手元におきたいほど欲しいものは紙書籍を購入します。
作品が気に入るとその作者にも興味がでてくるので、裏表紙等も十分楽しめます。
また、じっくり楽しみたいと思ったらやっぱり場所は自宅となりますから、電子書籍のメリットの一つである手軽さは考慮する必要が弱まります。
さらに紙書籍のような実物には「大事にしたい」気持ちが生まれます。
場所をとることはデメリットではありますが、大事なもののためにスペースを確保することを苦としない人も多いはずです。
友人など親しい人に貸したり譲ったり、面白い作品を周囲と共有しやすい点も紙書籍の魅力の一つですよね。
使い分けて読書をもっと楽しみましょう
紙書籍でも電子書籍でも良いところがあります。
これらは相反するものではなく、書籍を楽しんでもらうことを重点におけば伝達手段の違いだけの問題です。
両立し、相乗効果にもなり得ます。
今後電子書籍に裏表紙等の掲載が充実するかもしれませんし、一部電子書店では購入した電子書籍を売れる仕組みをつくっているようです。
電子書籍の価格が低下することも考えられ、電子書籍サービスはもっと親しみやすくなることでしょう。
読書スタイルが増え、消費者の選択の余地も増え、読書を楽しめる機会が増えることは喜ばしいですね。